「理論的でない」科学

僕がよくチェックしている梅田望夫氏がブログでこんなことを書いています。

我々科学者の「ロマンティックな研究態度」が脅(おびや)かされているんだ、いやもう敗れてしまったのではないか。「トンボのように飛ぶ」にはどうしたらいいかを科学者は未だに解明できないが、遥か昔に飛行機を発明し、人類は飛行機会を得た。それと同じことが今「知性の研究」の分野で起きつつあるんだ。お前たち、ロマンティックな研究をいくらやっていても「グーグル的なもの」に負けるぞ、時代はもう変わったんじゃないのか。茂木は若い研究者・学生たちをこうアジった。「ロマンティックな研究態度」とは、物事の原理を理論的に美しく解明したいと考える立場のことである。

科学者に衝撃を与えた「ロマンティックでない」グーグル - My Life Between Silicon Valley and Japan

僕も実は以前から似たようなことを考えていたことがあります。
どうも最近の科学は「理論」偏重なのではないかということです。
確かに理論はとても大切な要素です。
理論がはっきりしているからこそ、応用ができ、さらに新しい発見ができるのです。
でもそれ以上に大切だと(僕が)思うことは「実際に動く」こともあるのではないかと思っています。

極端なことを言ってしまえば、実際に「動いて」いれば理論はわからなくてもいいのです。
その「動かす」ことそのものも理論によらないひとつの科学となるんじゃないでしょうか?