さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 -

ベストセラーになった本です。「食い逃げされてもバイトは雇うな」が結構面白かったので読んでみました。


さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学


さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
山田 真哉 (著)
¥ 735 (税込)


基本的にはこの本も「食い逃げ」も同じスタンスで、「身近な疑問」からその本質を解き明かすというつくりになっています。その説明も、専門用語などを使わず、なるべくわかりやすい形にしてくれているので、会計のことをまったく知らない人でも読めるようになっています。ただ、「食い逃げ」のほうがもう少し簡単な気がします。

この本の中であげられている「身近な疑問」としては、「さおだけ屋はなぜつぶれないのか」「スーパーで完売したのに社長に怒られた」などが書かれています。こういうことにちょっとでも興味を持ったのなら読んでみるのも面白いと思います。

また、この本の内容とは直接関係無いのですが、このような「身近な疑問」や「他の人は気にも留めないこと」から疑問を発見し、それを解決して行くというのは、会計に限らず学問にとって大切なことだと思います。そのための方法として、(「食い逃げ」の中で)「99%の意識と1%の知識」ということを言っているのですが、これは会計のみならず、学問全般について同じことが言えると思うので、そういう意味でも良い本だと思います。