ITpro Challange!に行ってきました。
先日のITpro Challange!の感想です。忘れないうちにしっかりメモ。
How we built Lingr
インフォテリアUSA社長の江島氏の講演です。
といえば梅田望夫さんがやったイベントで有名なやつですが、それに関する苦労話が中心。
実は最初はこのサービスを作るためではなく、他の製品を売るために渡米したとのこと。ただ、実際に行ってみて実感していることは、今求められているのはこの製品ではない、ということ。そのため、急きょ方向転換し、何とか本社も説得し、このサービス制作にこぎつける。
「30年前はソフトウェアはハードウェアのおまけだった。でも今はむしろソフトウェアが中心になっている。今のウェブもそれと同じだ。今が踏ん張りどころ。」というようなことをおっしゃっていたのが印象的。
ハッカーのソフトウェアエンジニアリング
Googleエンジニアにしてdebianハッカーの鵜飼氏の講演。
ハッカーは特別なことをやっているかというと、そうではなく、ハッカーだってちゃんと要求仕様・設計・実装・テスト・デバッグという工程を行っていますよという話。こまめにマイルストーンを設定すると、モチベーションを高めやすい。
なんにせよ、高い生産性を出すためには覚えることは覚える必要がある。必要なのは知識とその応用力。やっぱり基本のコンピュータサイエンスはとても重要。知識を取得するには、本やコードを読め。いろいろ試してみろ。
最後に少し、ハッカーをコントロールするためのコツ。ハッカーは割り込みを嫌う。ハッカーとうまくやっていくためには、情報の共有が大事。ただ、割り込みは嫌うので、探せばすぐ見つかる状態にしておけばよい。ハッカーならそれは自分で見つけられる。
個人的な感想としてはやはり基本が大事というのはどの世界でも一緒なんだなと。その上でいかにいろんなことを(身をもって)覚えたかが重要であるらしい。結局は地道にやったやつが勝つと。
ベンチャー指向プログラマ
はてなCTOの伊藤氏の講演です。
個人的には一番共感できたかもしれない。「オレの話です」とのこと。
とりあえず自分の生い立ちについて紹介。中高時代はPCなんてさわってねー、とか大学時代はネトゲ廃人、とかかなり共感できてしまう・・・。
「人生ハイリスク・ハイリターンだよ」とか、「コード書く時間がない、とか言ってるけど、誰も書くななんて言ってないよね。じゃあ書けば?」とか、「書くものなんていっぱいあるじゃないか。サービス・フレームワーク・サーバーetc。あえて車輪の再発明をするのもいいんじゃないか」なんてあたりがジーンときました。
何となく、この人の境遇が自分に似てるな、と思ってしまいました。有名ハッカーといえど、普通の時代があったということですね。大事なのはそこから何を感じとって、どのように行動していくか。
ニコニコ動画の創りかた
ニコニコ動画といえば、今や知らない人のいないというほどのサービスですが、このサービスの開発秘話的な話です。
驚いたのは、基本はこの人一人でほぼ作ったのですね。やはり大事なのは開発規模ではないわけですね。
このサービスがうまくいったのは、もちろん2chなんかの協力あってのことでしょうが、やはり開発者、それに利用者もかなりモチベーションが高かったからとのこと。うまく利用者も取り込めたのが、ここまでうまくいった要因ではないですかね。
うまくいっているサービスには、裏にこういう凄い人がいるもんですね。
ライトニングトークス
小飼氏主催の3分間プレゼンテーション大会。
ちょっと全部は覚えてないので、面白かったところだけ取り出して紹介。
- 風呂グラマー
風呂でプログラミングするとリラックスできるよ。初心者にはまずDSがお勧め。
- ベアプログラミング
プログラミング作法の「テディベア」とペアプログラミングの融合。テディベアを相手にプログラミング。冗談っぽく話してましたが、マジで効果がありそう。
秘密裏に開発してました。
- RESTの技術広報
食物連鎖の最上位「アルファギーク」を狙い撃ち。
皆さんプレゼンテーションうまいですね。ちゃんと一人一ネタ入れてるあたりが何とも。
全体を通してですが、かなりいい自己啓発になりました。今からでも頑張れば遅くない、と思えたあたりが収穫かな。これからもこういう機会があれば積極的に参加していきます。