IT業界が不人気な理由

IT業界不人気の理由は? 現役学生が語るそのネガティブイメージ − @IT以来いろいろ議論になっているようですね。個人的にもちょっとツッコミを入れておこうかと。

個人的には自分の周りを見てみると「IT業界」が不人気なわけではないような気がします。まあ、自分の周りにはプログラムなんかが好きなやつが集まってるからそう見えるだけかもしれませんが。

自社の仕事を説明できないトップ

まずは元記事の

岡本氏も「3Kの"帰れない"は、帰りたくない人が帰れないだけ。スケジュール管理の問題だ。私は40年間近くIT業界で仕事しているが、何が一番幸せかというと退屈している暇がないことだ。技術が進歩するにつれわれわれの仕事も複雑化してくるが、一生懸命追いかけていくだけでも退屈しない。いい仕事を選んだと思う」と自らの仕事を振り返りつつ、学生に反論した。 - IT業界不人気の理由は? 現役学生が語るそのネガティブイメージ − @IT

また岡本氏は「モノをつくっている会社は、イメージがモノで通じている。われわれの業界はモノを作るといってもソフトウェア、もしくはサービスを提供している。目に見えてイメージはわかないかもしれない。インターンなどで実態を見てからもう1度考えていただければいい」と学生を諭した。 - 指定されたページは存在しません

について。これについては皆さんさんざん言っているようですが、やはり業界を引っ張っていく立場の人たちが、これから業界に入ってくるかもしれない若者に対して、煙に巻くような回答をするのは非常に問題じゃないかと思います。最初のなんか否定しているように見えて、肯定してますし。イメージがわかないと言って説明放棄してしまうのも最悪です。

まあ、ここまでなら、説明能力のないトップだなーで済むのですが、個人的に気になっている部分は次の部分。

SI業界にプログラム能力は必要なし?

僕も今年就職活動というやつを一応やって、その時にSI業界というやつも回ったのだが、確かに人事の人たちは、

IT業界はどのような学生を求めているのか。重鎮たちは「コミュニケーション能力に長けている人」(浜口氏)、「チャレンジングで好奇心旺盛な人」(岡本氏)の2点を挙げた。 - IT業界不人気の理由は? 現役学生が語るそのネガティブイメージ − @IT

と同じようなことを言っていた。正直これで僕はSI業界というやつに嫌気がさした。

学生からは、「コミュニケーション力が必要というのは他の業界も一緒であって、IT業界に固有のものとして、例えば、プログラミングの知識を求めていないのか」という質問も出た。それに対しては、浜口氏、岡本氏ともに、「プログラミングの技術はあった方がいいと思うが、なくても構わない」という回答。もう少し書くと、「プログラミングは入社後にトレーニングすれば問題ない。SIerの業務の中では、いろいろな役割の人が連携して仕事をしている。みんながプログラムを書いている訳ではないので、入社後のトレーニングで適正がないと分かれば、プログラミングをあまり必要としない仕事をやってもらうこともできる」というような回答だった。 - IPAフォーラム2007で討論してきた - 東大MOT学生の奮闘記

この発言、正直僕が大学でやったことを全否定されているようにしか聞こえない。「プログラムなんて知らなくてもすぐ出来るから大丈夫。そもそもそんな仕事底辺の人がやる仕事だし。」と言われているようにしか聞こえない。そんな風に考えてるから、

優秀なエンジニアは「入社時のスキルを問わない会社」には就職してはいけない - Life is beautiful: 優秀なエンジニアは「入社時のスキルを問わない会社」には就職してはいけない

となり、IT業界(正式にはSI業界)の人気がなくなるのだ。