無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法 - 勝間 和代

勝間さんのシリーズ2冊目です。今回のは特に「時間を作る」ことに焦点を当てた内容になっています。この本の従来の時間管理法との一番の違いは現実的であること。時間は有限である、ということをしっかりと意識して、時間を「増やす」方法ではなく、やることを「減らす」方法として書かれています。基本的には前の本と大きな違いはありませんが、自分の時間の使い方を改善するヒントがたくさん書かれていますので、少しずつ取り込んでいけばいい感じ。


無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法
勝間 和代 (著)
¥ 1,575 (税込)


時間は有限であることを意識する

まず大前提として、この本では「時間は有限のもの」として考えるということが徹底されています。そのため、今やっていることより多くのことはできない、というのが基本になっています。では、どうやって時間の使い方を改善するのか?それには、新しくしたいことだけを考えるのではなく、「今の生活でいらない部分」を考えることによって、新しいことをやる時間を作ろう、ということです。

確かに、周りの時間の使い方が上手い人・下手な人を観察してみると、そのいる・いらないの分別がしっかりしているかどうか、という差が大きいように感じます。無駄話の多い人は時間管理も下手ですし、大事なところにだけいるような人は時間管理がうまいように感じます。

これに関連することですが、もうひとつは「買える時間は買ってしまう」こと。ITツールを高いお金払って買って使うこともそうですし、自分の通勤を変えてみることもそうですし、お金で解決できる部分はお金で解決してしまうということが徹底されています。ここら辺の感覚は会計士らしい感覚で、見習っていきたいなと思う部分ですね。

自分に合った方法を取り入れていこう

この本の著者自身の考え方として、

十の方法を試して、一つでも自分の習慣として残ったら、それはもうけものだということです。 - p35

というものがありますが、これがこの手のHow to本の真理ではないかと思います。人それぞれ違うのだからすべてがうまく使えるわけではない。でも、たくさんある中の一部は自分に合うこともある。だからたくさん見て読んでやってみて、その中から自分に合ったものだけを残していく。1日で劇的に改善することはありませんが、毎日少しずつ改善していく、そんな感じで読んでみるのがいいのではないでしょうか。