レバレッジ勉強法 - 本田直之

レバレッジシリーズ2冊目です。今度は「勉強法」に特化した本になっています。いかに自分で勉強を続けられるようにするかを、著者の実例交えて紹介する内容になっています。この本での勉強法は端的に言えば、勉強をするモチベーションがわく環境を作ること。


レバレッジ勉強法


レバレッジ勉強法
本田直之 (著)
¥ 1,365 (税込)


自分の精神を過信してはならない

この本を通して主張していることは、自分の精神力を信用しない、ということです。人間はモチベーションが上がっているときは何をしてもはかどるのですが、そのモチベーションも長くは続きません。モチベーションだけの精神力で勉強をするには限度があるということです。

たとえば、学生時代はなんだかんだ言いつつも勉強してしまっていたのは、こういう続ける工夫が、本人の意識していないところで多々あったためということもあるのでしょう。なぜ、社会人になるとできないのかというと、こういう工夫を誰も与えてくれないから。じゃあ、そういう仕組みを作ればいいじゃないか、ということで、その続ける仕組みをいかに作るかが本書の内容。

たとえば、その物ずばりの時間割を作ってしまうという話も入っています。休憩時間もあらかじめ予定に入れておくとか、長期の計画からスケールダウンさせていくあたりもまさにその仕組みです。

自分で応用してこそ価値がある

誰にでも学生時代に、いやいやながらも勉強をした経験はあるでしょう。そこには何らかの自分が勉強を続けられた工夫があったはずです。無理やりやらされてた、だってその一つです。あとはそれを今の環境にうまく応用していけばいいのです。無理やりやらされないとできない人は、スクールに行くなどして無理やりやる方法を作ればいいのです。

本書はそういう、自分に合った勉強法を作るベースとなる解説書です。ただちょっと惜しいな、と思う部分は、若干実例が少ないかな、ということ。もっとふんだんにご自身の体験を入れてくれた方が、実際の応用例がわかって使いやすいかなと思います。