「へんな会社」のつくり方 - 近藤 淳也

いまさらですが「「へんな会社」のつくり方」を読みました。この本は「へんな会社」として有名なはてなの創業者兼社長の近藤さんの会社論というか仕事論を書いた本です。内容的には一つ一つ面白いのですが、あまり新しい発見というのはありません。ただ、これは悪いことではなく、この人の「オープンにする」という精神が貫かれているため、部外者までこの会社のことをよく知っているためであると思います。


「へんな会社」のつくり方 (NT2X)


「へんな会社」のつくり方 (NT2X)
近藤 淳也 (著)
¥ 1,575 (税込)


考えをオープンにする

こうして見ると、情報共有とは、「自分のこと」を「多くの人のこと」に変える方歩であることに気づきます。 - p24

普通の会社ならば、社外へ出す情報を制限するところでも、あえて社外へ出して、ユーザからの意見も取り込んでいく、そういう開発がはてなの開発の強さなんでしょう。この情報共有をした結果が、この開発合宿やあしかという開発スタイルまでよく知られた会社になったのでしょう。

単純に情報共有といいますが、よくよく考えるとこれはかなり大変なことのはずです。情報共有するためには、外に出しても良い情報と絶対に出してはだめな情報を社員が確実に分類でき、また社外から寄せられる情報にも的確に反応ができる必要があります。

普通の会社とこの会社の一番大きな違いは、こういう外から見える「へんなこと」をできるだけの力を、社員個々人が持っていることが最も大きいのではないでしょうか。