Googleを支える技術 - 西田 圭介

Googleの巨大なシステムをどのように実現しているか、そのシステムをエンジニアがいかに作り上げたか、について徹底的に分析したのが本書です。Googleと言えば、その情報をあまり外に出さないことでも有名名ので、Googleを知る機会と言うのはあまりないのですが、それでもいくつかある論文や、実際にユーザとしてシステムを使ってみることによって、Googleの内部構造への推測を行っています。世間の5年は先を行っていると言われるGoogleのシステムですので、これからのコンピューティングの未来予測的な意味も多分に含まれている本になっています。


Googleを支える技術 ?~巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)
Googleを支える技術
西田 圭介 (著)
¥ 2,394 (税込)


外から分かるGoogle

実際に論文などで情報が外に出てくるのは、実際に使われるようになって大分たってからだと思いますので、現在のGoogleのシステムはさらに先を行っているはずですが、それでもやはりこのGoogleシステムの原型について知っておくことは非常に有効だと思います。とくにこの本で紹介されている、「GFS」「Bigtable」「Chubby」「MapReduce」「Swazall」などという技術は、検索に限らず、大規模ウェブシステムではとても有効に使える技術です。間違いなく今後他の大ウェブ企業でもいずれ採用される(or 既にされている)ようなものですので、エンジニアとしてそのシステムに関わっていくには必須になってくる知識でしょう。