Head First SQL 頭とからだで覚えるSQLの基本 - Lynn Beighley

オライリーの初心者向けのHead FirstシリーズのSQLの本です。パッと見ではなんとなく冗談っぽい内容で、薄っぺらな内容なんじゃないかと思えてしまいますが、読んでみると結構ちゃんと説明されていて、面白い本になっています。さすがにSQLの上級者に進める本ではないかと思いますが、これから始めようと思っている人なんかには、とてもよい本だと思います。


Head First SQL 頭とからだで覚えるSQLの基本
Head First SQL 頭とからだで覚えるSQLの基本
Lynn Beighley (著)
佐藤 直生(監訳) (翻訳)
松永 多苗子 (翻訳)
¥ 4,410 (税込)


具体例が面白い

この本の面白い特徴が、中の具体例が一連の話になっているところです。実際に読んでみると「なんだそりゃw」と言いたくなるようなお話ではありますが、だからこそ面白く読み進めていくことができます。ストーリー自体は突飛な話ですが、中で出てくるSQLの話は、ちゃんと順を追って成長していくようなうまい進め方になっています。

また、オライリーやその他プログラミング言語の本としては珍しいくらい絵が豊富になっています。もともとDBというのはイメージが大事な部分です。その部分についてそのイメージをちゃんと絵にしてくれているのが、とても好感が持てます。全体としてこの絵の使い方がうまいため、白黒の本でもちゃんと重要なところがわかるような仕組みになっています。

ページ数にしては内容は薄いかも

具体例や絵が豊富なため、とてもわかりやすいのですが、反面内容の方はページ数に対しては少ない感じになっています。また、イメージ重視なため、正確性や完全性という部分では若干気になる部分はあります。

ただ、対象としている読者が、完全な初心者なため、些細なことを完全にぬかして、イメージを伝えることに集中しているため、この程度の部分は問題ないと思います。

個人的にもうひとつ気になるところは、紙質。ほかの本に比べて明らかに薄い紙でできています。確かにこれ以上厚くするのはキビシイですし、値段的にもこうするしかなかったのかもしれませんが、ページがくっついてめくりにくいという。。。