書評

グーグルとウィキペディアとYouTubeに未来はあるのか? - Andrew Keen

本書で言いたいことはただ一言「アンチWeb2.0」とでも言うような、強硬なアンチWeb2.0論を書いた一冊です。どちらかといえばあまり深く考えもせずに、Web2.0礼賛に行きがちな最近の傾向化らすると、とても興味深い本で、実際この本の内容は、Webに関わってい…

Hacking Vim - Kim Schulz

最近emacs党からvi党に宗旨替えしつつあるのですが、viの本は見たことがあるのですが、viの本だと、どうしてもコマンドの説明ばっかになってしまっていて、設定系の話がほとんどないので、どっかにいい本がないかなーと思って見つけたのがこの本です。名前の…

すぐわかる オブジェクト指向 Perl - 深沢 千尋

Perlのオブジェクト指向の部分のみに焦点を当てた本です。Perlのオブジェクト指向は若干わかりにくいのですが、この本ではかなりうまく説明してくれているため、非常にわかりやすいです。また内容自体も抜群に読みやすいです。 すぐわかる オブジェクト指向 …

Joel on Software - Joel Spolsky

ソフトウェア開発の様々な部分について考察した名著です。エンジニアに限らず、ソフトウェア開発に関わっている人ならば、マネージャやデザイナ、営業でも読んでおくべき本だと思います。内容も必ずしもプログラマに対するものだけではなく、ソフトウェア開…

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方 - 小飼 弾

ブロガー小飼 弾の本です。内容的には普段ブログで言っていることを、本にまとめたというような感じ。ただ、本にまとめてあるため、関連した話が見やすいです。小飼 弾の意見をうまく処理できる人向けの本です。 弾言 成功する人生とバランスシートの使い方 …

Code Complete第2版〈上下〉 - スティーブ マコネル

超有名なソフトウェア工学の本「コードコンプリート」を読みました。この本は第2版ですが、第1版が書かれたのはかなり前ですので、今読んでみると若干古い内容というのもあります。しかし、今ではより一層、この本に書いてあることが大事になっている部分…

Perl Testing: A Developer's Notebook

珍しく洋書を読んでみました。Amazonだと簡単に手に入るのでいいですね。この本は名前の通りPerlにおいて、コードのテストをするための本です。テストといえば、コードの品質の維持などには欠かせないのですが、かといって積極的にやりたいと思う人はあまり…

[24時間365日]サーバ/インフラを支える技術

最近話題のやつ読みました。この本ははてなとKLabの中の人が、実際にシステムをどう運用しているか、について書いた本です。いかにしてサーバを安定に運用するか、いかにしてマシンの性能を引き出すか、という様な話題でいわゆる「システム運用」本のapache…

Head First SQL 頭とからだで覚えるSQLの基本 - Lynn Beighley

オライリーの初心者向けのHead FirstシリーズのSQLの本です。パッと見ではなんとなく冗談っぽい内容で、薄っぺらな内容なんじゃないかと思えてしまいますが、読んでみると結構ちゃんと説明されていて、面白い本になっています。さすがにSQLの上級者に進める…

投資戦略の発想法 2008 - 木村 剛

日本の投資本の名著の最新版です。株式投資やなんかをちょっとやってみたいという人には、やる前にとりあえずまずこの本を読んどけ、と言いたくなるような本です。ほかの投資の「技術」を語る本と一線を画しているのは、何といってもその心構えまで説いてい…

例解UNIXプログラミング教室 - 冨永和人、権藤 克彦

本書はC言語の、特にUNIXシステムコールについての解説の本になっています。タイトルにも付いているとおり、例がとても豊富に載っていて、あまりUNIXシステムに詳しくない、という人にも一通り理解できるような難易度の本になっています。 例解UNIXプログラ…

勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─ 勝間 和代

勝間さんの本です。今までの啓発書から打って変って、今度は本業の経済のお話です。ただ、とてもわかりやすく書いてありますので、僕のような素人でも理解できる内容になっています。 勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─ 勝間 和代 (著) ¥ 1,5…

最強の集中術 - ルーシー・ジョー・パラディーノ

僕は電車の中でよく本を読んでいるのですが、最近どうも集中して本を読めなくなってきたので、この本を読んでみることにしました。難しい本やなんかを読んでいて、どうも集中できなくてじっとしていられない、というのは多くの人が多少は思い当たるようなこ…

続・初めてのPerl 改訂版 - Randal L. Schwartz、brian d foy、Tom Phoenix

Perlについてもう少し勉強したかったので、今さらですが「続・初めてのPerl」を読んでみました。「はじめてのPerl」でとりあえず初心者は卒業した、というくらいの初級者が、さらに一皮むけるためのPerl解説本です。内容的には、Perlの特徴的なリファレンス…

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか—アウトサイダーの時代 - 城 繁幸

「若者はなぜ3年で辞めるのか?」を書いた著者が、そのやめた若者はどこに行って何をしているのか、を探った本になっています。一言で言うと、時代が大きく変わっているということです。IT系の業界では、昨今よく言われている話ですが、他のどの業界でも同じ…

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる - 齋藤孝 梅田望夫

梅田望夫氏の対談本の新刊です。内容的には齋藤さんと梅田さんがお互いの「仕事論」について熱く語り合い、そこから仕事に対する何かを見つけていくという感じです。二人の対話がいい感じで、ちょうど梅田さんの前著の「ウェブ時代をゆく」で語りきれていな…

勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド

勝間さんの本です。この本自体は、勝間さんが一番最初に書いた本の焼き直しのようです。一番最初の本らしいのですが、随所随所に勝間さんらしい部分が出ています。ただ、正直最近売れたこの人の本と比べると、やはりかなり見劣りするかな、という感じの内容…

あなたもいままでの10倍速く本が読める - ポール・R・シーリィ

勝間さんが自書のなかでしきりに薦めていたフォトリーディングについての本です。ちょっと気になったので読んでみました。内容的には残念ながらフォトリーディングの「コマーシャル」50%、一般的な読書法、で残念ながら肝心のフォトリーディングは10%程度と…

Googleを支える技術 - 西田 圭介

Googleの巨大なシステムをどのように実現しているか、そのシステムをエンジニアがいかに作り上げたか、について徹底的に分析したのが本書です。Googleと言えば、その情報をあまり外に出さないことでも有名名ので、Googleを知る機会と言うのはあまりないので…

経済のこと よくわからないまま社会人になってしまった人へ - 池上 彰

タイトルの通り、本当に経済の初心者、という人に向けて書かれた、「経済とはなんぞや」を解説してくれる本です。経済について全く知らないという人に、身近な部分から少しずつ、経済とはどんなものかを分かりやすく説明してくれています。この内容について…

小飼弾のアルファギークに逢ってきた - 小飼 弾

アルファギーク兼アルファブロガーとして有名なダンさんによる、ウェブの世界のアルファな人たちへのインタビュー本です。多分にダンさんの個人的趣味の入った人選のような気がしますが、どの方もこの業界にいる人ならば知っておくべき人です。アルファギー…

初めてのPerl - Randal L. Schwartz

PHPの次はPerlです。あわただしくやっていきます。とりあえず有名どころで、「リャマ本」です。Perlは正直「最低限はわかるだろー」と思っていたのですが、案外知らないことが多くて目から鱗でした。 初めてのPerl Randal L. Schwartz (原著) Tom Phoenix (…

独習PHP - 山田 祥寛

PHPの入門書2冊目です。今度は独習シリーズとなります。前のオライリーの本は、元々英語だったものを日本語訳したもののため、マルチバイトあたりが若干手薄なのですが、その点こちらは元々日本向けに書かれたものなので、そのあたりを詳しく説明してありま…

プログラミングPHP - Rasmus Lerdorf

PHPについて、ちゃんとした書籍を読んでいなかったので購入して勉強。PHPの基本+PHPを実際に使う場面に即した例という感じの解説書です。なんかオライリーのシリーズの中で、PHPの本だけ他の言語より薄い気がするんだが大丈夫だろうか・・・。 プログラミン…

レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則 - 本田 直之

レバレッジシリーズで手に入らなかったものが、Amazonを見たら買えるとなっていたので買ってみました。このレバレッジ時間術は、その名前の通り、時間に焦点を当てて、時間をうまく使っていく方法を紹介した本になります。時間は誰にでも平等に与えられたも…

「へんな会社」のつくり方 - 近藤 淳也

いまさらですが「「へんな会社」のつくり方」を読みました。この本は「へんな会社」として有名なはてなの創業者兼社長の近藤さんの会社論というか仕事論を書いた本です。内容的には一つ一つ面白いのですが、あまり新しい発見というのはありません。ただ、こ…

ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く! - 梅田望夫

梅田望夫氏が若い人たちに向けたメッセージを、自分自身が影響を受けた言葉を借りることによって、発信しているという本。シリコンバレー名言集、梅田望夫編、という感じの内容。どの言葉もこの時代の第一線で活躍している人の言葉で、かなり深い響くお言葉…

非属の才能 - 山田 玲司

漫画家山田 玲司が自分の体験をもとに、程度の差こそあれ、誰でも少しは考えたことがあるであろう、自分が人と違うこと、について徹底的に考えた一冊。必ずしも大衆と同じである必要はなく、むしろ大衆に属していない部分こそ才能の表れだ、という主張になっ…

デッドライン仕事術 - 吉越 浩一郎

本書は仕事を時間内に終わらせることの本当の意味と、そのための具体的な方法を指南する内容となっています。仕事をだらだらやることなく、早く終わらせることの効用について言われだしてきた昨今ですので、仕事を早く片付けたいと思っている人は多いでしょ…

スタバではグランデを買え! - 吉本 佳生

本書は身近なものの値段について、経済学的になぜその値段がついたのかを考えていくことにより、物の値段の仕組みを考えていこうという本です。それぞれ、かなり身近な話題ですので、毎日接していると、理論的にはうまく説明できなくとも、何となく皮膚感覚…