プログラミング言語Java (1)

さて、かなり間があいてしまいましたが、今度はJavaのバイブル的本の「プログラミング言語 Java」です。何となく「Effective Java」と読む順番が逆な気もしますが、まあいいでしょう。本書はJavaの基本的な部分を網羅的に記述した本であるため、本当のJava初心者にはちょっときついかな、という感じですが、Javaをマスターするためには避けて通れない一冊です。と言ってもリファレンス的な意味合いも強いのでさらっと読もうと思います。

まずは1章から5章まで。ここら辺はクラスとインターフェースという、オブジェクト指向としてのJavaの基本部分です。


プログラミング言語Java 第4版 (The Java Series)

プログラミング言語Java 第4版 (The Java Series)
ケン・アーノルド (著)
ジェームズ ゴスリン (翻訳)
デビッド ホームズ (著)
柴田 芳樹 (著)
¥ 4,410 (税込)


Javaのクラス

最初は基本的な内容です。とは言っても網羅的に記述してあるだけあって、かなり細かいところまで言及されています。たとえば、初期化ブロックやメソッドオーバーロードの話などです。Javaの比較的新しい記法の可変長引数の場合でのオーバーロードによる曖昧さなんかは、良くやってしまいがちなので、その点についてもはっきり言及してくれていて助かります。

クラス拡張についても、たとえばメソッドのオーバーライドを行う場合、どの場合はオーバーライドとして扱われ、どの場合は扱われないかなどはかなり重要な部分ではないかと思います。最初によくつまづいていた(たぶん多くの人が躓きやすい)Javaの参照の話も、複製関連の話で出てきてしっかりと説明してくれています。

インターフェースの使いどころ

最初はインターフェースなんてどこで使うんだろうと思っていたのですが、最近はむしろないとやっていられなくなっています。そのインターフェースをいつ使うのか、という部分についても解説がなされています。個人的にはこのインターフェースの使い方が、初心者と中級者の一番の違いだと思います。

また、ネストしたクラスとインターフェースで丸々1章とられているのが本書の凄いな、と思わせる部分です。普通の入門書くらいじゃ、クラスの章の後の部分にちょろっと書かれておしまいですしね。このネストしたクラスやインターフェースというのは意外にスコープなんかで苦労した覚えがあるので、しっかり細かいところまで見ておく必要がありそうです。

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つぎはJava独自の部分ではなく、プログラム一般の構造(変数・式・制御構造)がJavaでどのようになっているか、のようです。