突き抜けろ!限界論 OBIIミーティング に行ってきました

OBII 大手町ビジネスイノベーションインスティテュートに行ってきました。内容的にはブログを中心としたウェブ、さらにはそこに関連する企業にまで言及したパネルディスカッションです。

内容・スピーカーともに、この手のイベントにしてはかなり幅広い内容となっています。ちょっとどの発言がどの人のだかがわからなくなってしまったので、まとめた内容で紹介。

第1セッション 「日本型マネジメント・組織」

最初は組織とそのマネジメントのお話です。

最近の大企業に所属する30代、40代は行き詰ってる感を感じている。それは技術のコモディティ化が原因。そうならないためには、小さな起業家精神を持つこと。これはスモールビジネスのことで、ちょうど梅田さんがほぼ同じことを本で書いてました。もう一つはテレビを見ないこと。テレビはどうしてもテレビ会社という大企業に利する内容になっており、結局今の価値観に呪縛されている。最後は食べ物に気をつける。食べものこそ、大企業のコモディティ化された製品。

脱物質主義を薦める。たとえば、薄型テレビを出すのはイノベーションか?これは結局普通のテレビとどう違うのか?結局は知識労働にシフトしないと豊かさは享受できない。プラスチック製品を大量に使う技術ではだめ、結局アメリカに搾取されているだけ。たとえば排気ガスを減らす車を作るより、通勤しないで働ける環境のほうがよいはずだ。ようはライフスタイルを創出しないといけない。さらに世代間闘争復活させるべきだ。昔は各世代間の仲が悪かったが、今はなれ合いになっている。最後は厳格に行こう。好きなことをして生きるのと、ゆるーくやるのとは違う。

キャリアの曲線の話。若いころにしかできないことがあるはず。ただ、どこかで編曲点があるはず。キャリアも多少ふらふらするもんだが、最終的にはバランスが重要。自分の能力については、飽和した能力を考えてもしょうがない。上ってるときは微分値で考え、下がってるときは積分値で考えるとよい。

今まではGeekは恵まれない。しかし、最近は結構変わってきてる。これは、昔のエンジニアは物理層とか、一般の人とかけ離れた部分でよくわからなかったが、今はサービス部分になっているからであろう。文系の大学減らして、理系の大学を増やせば日本は強くなるのではないか。オープンソース系の人を生かすことを考えることが必要。何で報酬なしで、みんなあんなに働くんだろう?企業の枠組みの外側でうまく動いている。技術屋は好きなことやってて、会社がサポートする体制が作れたらいいな。特に日本は、みんな知識レベルが高い人が多く、そういう人を組織にはめ込んでも、結局あまり力を発揮できない。何をやってほしい、より、自分が何をやりたい、という人が多いので、ここのパフォーマンスを発揮してくれればよい環境を作りたい。

最初は組織マネジメントのお話です。正直そっちの方は若干疎いので、あまり込み入った部分までは分かっていないのですが、ここにいらっしゃる人はやはり技術者より(というより技術者か?)なので、その技術者の力をうまく発揮するにはどうすればいいのか、かなり考えられいらっしゃるようです。

第2セッション 「ブログ」

次のセッションはブログです。Dan kogaiがいい感じに飛ばしてます。

新聞記事を書くときと、ブログを書く時では読み手を意識することは変わる?
新聞記事を書くときにももちろん読み手を意識します。ただ、直接電話なんかが来ることが少ない。しかし、ブログの場合はコメントで直接反応がある。そのためこういうことを書くとコメントがあるな、とか意識してます。

読み手の人にこういう反応をさせたいな、とか意識しますか?
意識はしますが、反応が外れたときのほうが面白い。

こういう人に会いたいなと思って意識的にエントリーをあげたりする?
会う目的で書くことはないが、会いたいと書いてあったことはある。書いてしまうとやらないわけにはいかなくなるので、そのためにやることはある。

自分でもブログを書いてますが、どんな人が見てるか気にしてる?空気読んでる?
読んでる人が自分にどんな影響を与えるかというのが関係してるんじゃないか。自分に影響がなければ、自由に書けるし、影響がありそうだとかけないこともある。

炎上って面白い?
(Danさんは炎上させたいらしい。)

書くときに一番気にすることは?
書いたことで、傷つく人がいるかどうか。
新聞の場合、そういうところ(傷つくかどうか)に気をつけている?
そういう意識はしているが、傷つけてしまうことがある。ブログで言えないことと、飲み屋で言えないところは同じはず、ただ見つかる可能性が大きいというだけの話。

最後にブログを楽しむ3カ条を教えてください。(各人)
疲れたら休む。好きなことしか書かない。自分なりのキャラクターを把握して発信する。自分でルールを作らない、1日一回更新するとかはなしで、書きたいときに書くとか。あえてルールを作っては壊す。自分が楽しめる環境を作る、自分の上司が書いてれば、自分も職場で書ける(笑)。自分がいかに得したか書き続ける。

皆さんの最高のエントリーは?
炎上したエントリー。次のエントリー。最新エントリー。

今度はブログの話で身近な内容でした。個人的にはこの部分が今回一番の収穫。書く時に読む人のことを考えるとかは、自分でも実践していきたいですね。ブログを書くモチベーションを維持する方法なんかも、自分なりに使えそうです。やはり、楽しく書いていくことが重要そう。

第3セッション 「メディアとプラットフォーム」

内容的には前のブログと似通ってますが、こっちはもう少し広い内容。

収益力をどこで取っていくか?みんなロングテールへ移っている。ただ、現状ロングテールで儲かっているのはプラットフォーム(Google、Amazon)だけ。また、現在の日本にはプラットフォーマーがいない。結局はどうやって収益を取っていくかというと、マジックミドルに移行することになる。マジックミドル対象とはつまりターゲティング。

メディア = 世の中を変える力を持つものである。今は、変わりたい人(ネット) vs 変わりたくない人の戦いになっている。ロングテールの一番の価値はつながっていること。最終的には儲けなくてもいいと思っている人ほど強い。

日本も一昔前は世界を制していたといえる状況にあった。しかし、今はもう違うのにいまだにその方向に行っている。今の日本に足りないのはインターネットへの投資。

最後に一言ずつ。
仲間を増やす。(自分から)行動する。人に迷惑をかけろ、ただし寛容になれ。フェアに抜け駆けしろ。空気を読むな、発信しろ。新しいことにチャレンジしろ。関係性・組織を変えよう。

こちらもいろいろと参考になるお話でした。日本人は空気を読みすぎるところがあって、みんなが右と言えば右、みたいなところがあるというのは、自分でも思い当るところがあり、確かにこれはいかんなと思うところでした。KYなんて言ってるくらいだしね。もっと積極的に行動していかないといけないなと思います。id:amachangも言ってますが、その時DISられるのを怖がって(空気を読んで)発言しないのではなく、積極的に発言していく方が良いということですね。