お金は銀行に預けるな金融リテラシーの基本と実践 - 勝間 和代

またまた勝間本です。今度は著者本業の金融の本になります。内容は金融超基礎編。これからの時代、金融のことをよく知らないで、ただ銀行に預けてるだけじゃいけないよね、という人のための金融入門書です。


お金は銀行に預けるな金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
お金は銀行に預けるな金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
勝間 和代 (著)
¥ 735 (税込)


金融について一通り解説

内容自体は、そもそもなぜ金融を学ぶ必要があるのかから始まり、各金融商品の解説及び自分で金融を行っていく時にどのようにすればよいかの解説になっています。どれも超基本という感じなので、ちょっとでも金融をかじったことがある人には、退屈な本じゃないかと思います。ただ、僕のような金融のキの字も知らないというような人には、本当に全体を広く浅く解説してくれているので、金融というものの全体像をつかむのに役立ちます。

金融の入門のための本

僕自身もそうなのですが、金融などに興味はあるのですが、本書はそんな何をやっていいかわからないというために読んでもらいたい本です。著者自身も、

それと同時に、本書を読み終えた1年後には、金融の商品知識や基礎知識をだいたい理解し、自分の意志で資産構成を決められ、おおまかなリスクとリターンを管理できるというところにゴールを設定しています。 -p8

と言っており、そういう初心者以前の人のために書かれた本になっています。金融に限りませんが、こういう初心者以前の人というのは、何をしていいかすらわからないという人が大半です。そういう人にはこういう、「最初に何をしたらいいか」を書いてくれた本というのはうれしいですね。

もちろんこの本を読んだだけで、金融に手を出すことは、土台無理な話ですが、世の中一冊読んだだけでマスターできるなんておいしい話はありません。精々無駄なことをしないで済む、ぐらいがいいところ。そういう意味では、本書は金融の全体像というものを与えてくれることで、そんな「無駄なことをしない」程度のことがわかるようになる一冊。