Code Complete第2版〈上下〉 - スティーブ マコネル

超有名なソフトウェア工学の本「コードコンプリート」を読みました。この本は第2版ですが、第1版が書かれたのはかなり前ですので、今読んでみると若干古い内容というのもあります。しかし、今ではより一層、この本に書いてあることが大事になっている部分もあります。「良い」コードを書きたいと思っているならばぜひ読みましょう。


Code Complete第2版〈上〉―完全なプログラミングを目指して
Code Complete第2版〈上〉―完全なプログラミングを目指して
スティーブ マコネル (著)
クイープ (翻訳)
¥ 6,405 (税込)




Code Complete第2版〈下〉―完全なプログラミングを目指して
Code Complete第2版〈下〉―完全なプログラミングを目指して
スティーブ マコネル (著)
クイープ (翻訳)
¥ 6,405 (税込)


いまだに読まれるだけのことはある

第1版のときからプログラミングの世界もいろいろ変わっているために、若干古くなっている個所も実際にあります。たとえば、この本で出てくる言語はコンパイル系ばかりで、インタープリタ系は出てきません。しかし、内容自体は、どのような言語でも使えるものが多数あります。

たとえば、「デイリービルド」の話が出てきます。これは、ようは「常に動くものを作っておけ」ということ。こういう部分については、コンパイル系よりむしろインタープリタ系のほうが得意。そういう意味では若干古い部分もあります。

しかし、この本のメインはそのプログラムを作る上での「方法論」。結局プログラムを作っていくのは人間なので、その人間のパフォーマンスをいかにして発揮させていくか、というのが本書の主題。そのため、この本の内容は、言語によらず、時代によらず使える内容が多い。

この業界だと、細かい技術のほうはすぐ移り変わっていくものですが、その方法論のほうはあまり変わらず、大事なことは常に大事。そういう長く使える方法論を身につけるために読むべき本です。