経済のこと よくわからないまま社会人になってしまった人へ - 池上 彰

タイトルの通り、本当に経済の初心者、という人に向けて書かれた、「経済とはなんぞや」を解説してくれる本です。経済について全く知らないという人に、身近な部分から少しずつ、経済とはどんなものかを分かりやすく説明してくれています。この内容について、全く知らず初めて知った、という人は少々ヤバいと思いますが、かと言ってすべてを完璧に知っていた、という人もあまり多くはないでしょう。そういう意味では、なるべく多くの人に目を通してもらいたい本です。


経済のこと よくわからないまま社会人になってしまった人へ―ひとめでわかる図解入り
池上 彰 (著)
¥ 1,365 (税込)


まず基本の「経済」とは何か?

経済を動かしているのは、この本を手に取ったあなただということです。あなたが欲しいものを買う。それが世の中では「経済活動」と呼ばれ。世の中を回していきます。 - p3

まず、一番の基本ですが、「経済」といわれるとその響きだけで、なんだか難しそーなものをイメージしがちですが、その実態は結局は普段の個人個人の生活の寄せ集めにすぎないのです。その寄せ集めについて、個人より大きな枠で考えることが、結局経済を考えることになるのです。

とはいっても、個人のことは把握できても、それが全体になるとどうなるのか考えるのは、普通は難しいことです。この本では、たとえば、買い物をした時のその影響など、自分の個人の部分から出発して、全体への影響を分かりやすく教えてくれています。

もちろんこの本は、初心者向けにやさしく丁寧に書いてありますので、内容的には深い部分までは触れずに表面部分の説明にとどめてあります。しかし、それでも全然知らなかったことが出てきます。いかに経済について知らずに生活していたのかがよく分かります。

今度買い物をするときは、少し経済のことも考えて買い物するのもよさそうですね。