書評

YouTube革命 テレビ業界を震撼させる「動画共有」ビジネスのゆくえ - 神田 敏晶

ちょうど「ニコニコ動画がテレビの座を奪う日は来ない--ひろゆき氏の分析 - CNET Japanなんて話題もありますが、これはビデオジャーナリストたる著者が、YouTubeがいかに今までのTVと違うかを解説し、それがいかに驚異的なことかをいくつかの具体例で語った…

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか - 梅田 望夫

「ウェブ進化論」の著者梅田 望夫氏の新刊です。ブログ界隈ではかなり話題になっているようで、毎日結構な書評を見ます。と言いつつも書評です。まず、一言で言うと、「ウェブのみならず現代を生きる人にとって必読の一冊」に入ると言っていい本。内容として…

人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (3)

人月の神話のラストです。今回は、副題にもなっている「狼人間を撃つ銀の弾はない」というお話と、新装版時に追加された、この20年で実際にどの程度予測が当たっていたかというお話。 人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (Professional computing series…

人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (2)

2回目です。今回の内容は失敗・道具・文書と多岐にわたります。ケーススタディーですが、順に読んでいきます。相変わらず日本語的に難読なので、読むのが大変です。 人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (Professional computing series (別巻3)) Jr.,フレ…

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する - 佐々木 俊尚

ちょっと古いですが、グーグル本です。グーグルが他のビジネスに対してどういうことをしていて、これからどうなっていくかを解説した一冊。 グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501) 佐々木 俊尚 (著) ¥ 798 (税込) グーグルは破壊者か…

人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (1)

続いての勉強の本はこちら。すでに古典と言っていい一冊です。内容的に古いですし、訳語自体も正直こなれた訳ではなく、しかも若干言い回しが古い感じで読みにくいところはありますが、今だに読み続けられているからには何か訳があるのでしょう。基本的には…

Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法 (5)

コードリーディング最終回です。最後はシステム全体を眺めた時のそのアーキテクチャ、また全体の総まとめとして実践的な例の解説です。 Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法 トップスタジオ (著) まつもと ゆきひろ (著) 平林 俊一 (著…

キーワード検索がわかる - 藤田 節子

もうひとつ移動中に読んだ本を書評。こちらはさっきとはうって変わって技術的な内容となります。今ではもう誰もが使っている「キーワード検索」ですが、それがどういう原理で動いているか解説した本となっています。 キーワード検索がわかる (ちくま新書 (68…

つっこみ力 - パオロ・マッツァリーノ

旅行から帰ってきました。移動時間にちょっと時間を持て余したので、反社会学講座で有名なパオロ・マッツァリーノ 氏のつっこみ力を読んでみました。ブログやアマゾンのレビューでは比較的好印象な内容が多いようですが、僕個人としては微妙という感じ。 つ…

Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法 (4)

今度はコーディング標準とドキュメントの話です。どちらも特に人による差が出やすい部分です。この部分を読むにはどういうことに気をつけるか、また逆に自分が書く場合にはどういうところに気をつけて書くべきかというないようになっています。 Code Reading…

Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法 (3)

コードリーディング3回目になります。今回は言語に限らずに出てくる制御構造の話、そして一度プログラム本体を離れてプロジェクトに関する話題となります。 Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法 トップスタジオ (著) まつもと ゆきひ…

Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法 (2)

引き続きコードリーディングのお勉強です。前回は主にコードを読む動機とそのためのツールでしたが、ここからは本格的にコードを読んでいきます。 Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法 トップスタジオ (著) まつもと ゆきひろ (著) 平…

Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法 (1)

「Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法」の本を読んでお勉強です。この本はいかにすでにあるコードを読むか、というところに焦点を当てた本です。ソフトウェア工学の中でも「コードの読み方」というちょっと変わったところに目をつけた…

ライド・オン・Rails Ruby on Railsを徹底攻略 - 吉田 和弘・馬場 道明

Ruby on Railsの解説書の「ライド・オン・Rails」を読んでみました。非常に例が多く、実際に動くものを作りながら学べるため、はじめての人には使いやすい解説書だと思います。 ライド・オン・Rails Ruby on Railsを徹底攻略 吉田 和弘 (著) 馬場 道明 (著) …

たのしいRubyたのしいRuby 第2版 Rubyではじめる気軽なプログラミング - 高橋 征義, 後藤 裕蔵

この本はRubyのリファレンス本です。帯には「入門書の定番」とか「初心者の気持ちを裏切らない」とか書いてありますが、ほんとのプログラミング初心者にはお勧めしません。 たのしいRuby 第2版 Rubyではじめる気軽なプログラミング 高橋 征義 (著) 後藤 裕蔵…

独習XML - 日向 俊二

PHPに加えてXMLを使った開発もしてみたいと思っていたので、同じく独習シリーズを購入。 独習XML (独習シリーズ) 日向 俊二 (著) ¥ 2,940 (税込) 概要 1.XMLの概要 XMLの基本的な事柄の紹介 2.XMLの構成要素 XMLの主の構成要素となる文字自身およびタグの…

独習PHP - 山田 祥寛

ちょっとPHPのプログラムを作ってみたいと思っていたので、買ってみました。PHPの導入本としては無難な一冊。 独習PHP 山田 祥寛 (著) ¥ 3,360 (税込) 内容 ・イントロダクション PHP/apacheの導入解説(Windows,Linux) ・基本構文 条件文・変数・コメント…

体系的に学ぶデータベースのしくみ - 山本 森樹

データベースについて一度基本的なことを確認したいな、と思って探した本です。実際に探してみると、SQLの本は沢山あるのですが、データベースに関する本というのがあまり無く、探すのに手間取りました。 体系的に学ぶデータベースのしくみ 山本 森樹 (著) …

グサリとくる一言をはね返す心の護身術 - バルバラ ベルクハン

不調になったときに読んで、結構いいな、と思えた本です。 グサリとくる一言をはね返す心の護身術 バルバラ ベルクハン (著) 瀬野 文教 (翻訳) 概略 ・自分を軽蔑してはいけない 自分はできるんだという自信を持つことが大事。 自分を軽蔑しだすと、どんどん…

Movable Typeでつくる!最強のブログサイト プラグイン&カスタマイズ編 - 藤本 壱

このブログを作成するときに参考にさせてもらった本です。Movable Typeのカスタマイズに特化した本となっています。基本的なことはある程度分かった上で読む本ですね。 Movable Typeでつくる!最強のブログサイト プラグイン&カスタマイズ編 藤本 壱 (著) …

Write Great Code〈Vol.2〉低いレベルで考え高いレベルで書く - Randall Hyde

Write Grate Codeの第2巻です。本巻ではプログラミングのコードとコンピュータをつなぐ部分であるマシンコードに焦点を当てています。 Write Great Code〈Vol.2〉低いレベルで考え高いレベルで書く Randall Hyde (著) 鵜飼 文敏 (翻訳) まつもと ゆきひろ (…

ウェブユーザビリティの法則 - スティーブ・クーグル

ウェブサイトの「ユーザビリティ」について書かれた本です。 ウェブユーザビリティの法則 改訂第2版 スティーブ・クルーグ (著) 中野 恵美子 (翻訳) ¥ 2,940 (税込) ウェブのユーザビリティの本というと、なんとなくホームページの細かいチューニングなど…

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 -

ベストセラーになった本です。「食い逃げされてもバイトは雇うな」が結構面白かったので読んでみました。 さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 山田 真哉 (著) ¥ 735 (税込) 基本的にはこの本も「食い逃げ」も同じスタンスで、「…

食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 - 山田 真哉

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」で有名になった会計士さんの新刊です。「数字」の使い方についてわかりやすい例と共に解説してくれています。 食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 山田 真哉 ¥ 735 (税込) 前半は数字一般の話。Web2…

フューチャリスト宣言 - 梅田 望夫, 茂木 健一郎

またもや梅田さんの本です。 今度は茂木さんとの対談となっています。 余談ですが、この人の周りには結構なビックネームな方々が集まってきますね。内容的には前の"人間論"のほうからの飛躍的な変化というのは無いのですが、また違う視点から考察した内容と…

達人プログラマー―システム開発の職人から名匠への道 - アンドリュー ハント, デビッド トーマス

ソフトウェア工学の名著です。 この本はプログラムを書く人への心構えについて書いた本です。プログラムも人が書くものである以上、人の思考というものが大きく影響してきます。 例えば、既に汚いコードがあった場合、これに追加する人は「ちょっとぐらい汚…

Write Great Code〈Vol.1〉ハードウェアを知り、ソフトウェアを書く - Randall Hyde

そのまま、素晴らしいコードを書こうという本です。 この本はプログラムの内容ではなく、プログラムが如何に動作しているのかを考えるという本です。基本的にはハードウェアレベルで何が行われているのかを中心に解説してあり、コードを書くとそれがハードウ…

ウェブ人間論 - 梅田 望夫, 平野 啓一郎

個人的に好きな梅田さんの本です。 この本では平野さんとの対談形式となっています。内容はウェブと人間のかかわり方がメインでウェブの進化で人間がどのように変わっていくのかというお話です。 ウェブというのは、個々人の行動の集約として成り立っている…

数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する - 岡嶋 裕史

データマイニングとは大量のデータから何か意味のありそうな規則を探してくる方法を言います。 ウェブなどのような大量のデータがある環境で有効なのがこのデータマイニングです。実際はこのデータマイニングは難しい数式も多く、わかりにくいものも多いので…

グーグル・アマゾン化する社会 - 森 健

ウェブにおけるグーグルやアマゾンのような"巨大サイト"によるウェブの構造の変化について考察している本です。グーグルなどが発達することにより、このサイトを通して多くの人がサイトを検索するため、サイト製作者もグーグルなどに最適化し製作するように…